カラオケに行くと複数の機種から選択できる場合がありますが、そんな時、
「カラオケに来たはいいけど、どの機種選んだらいいかわからない」
「そもそも機種によって何が違うの??」
「とりあえず歌えればなんでもいいよ…」
なんて思ったことはありませんか?
実はそれ、もったいないことをしているかもしれません。
カラオケの機種によって特徴も違うため、その時に合った機種を選べるようになるだけで、カラオケの楽しみが広がる可能性もあります。
今回はそんなカラオケ機種メーカーの二大巨頭である「JOYSOUND」と「DAM」のそれぞれの特徴から、違いまで解説していきます。
JOYSOUND(ジョイサウンド)とは?

JOYSOUNDってよく聞くよね
JOYSOUND(ジョイサウンド)は、株式会社エグシングが運営するカラオケ機種メーカーの1つです。
1992年10月に発売した「JS-1」という機種が最初で、DAMが出てくるまではシェアNo.1でした。
現在では「うたスキ」などの動画投稿サービスとも連携しており、カラオケのみならずSNSとしての役割も果たしています。
うたスキで行われている「リアルタイムリクエスト」というサービスでは、配信する曲のリクエストができ、これのおかげもあってマイナー曲にも多く対応しているのが特徴です。
2014年9月8日時点で会員登録者が1000万人を超えています。
また、最新機種の「JOYSOUND MAX GO」では、収録曲数が30万曲を超え、業界No.1になっています。
ずっとトップを突っ走って来たカラオケ界のエリートのようなイメージですが、そんな栄光からもDAMの登場で一気に引きずり降ろされるんです。
それでもここまでDAMに負けじと踏ん張ってやってきているのはさすがですね。
DAM(ダム)とは?

DAMもよく聞くかも…
DAM(ダム)とは、株式会社第一興商が運営するカラオケ機種メーカーの1つです。
1994年4月に最初の機種である「DAM-6400」をリリースし、そこから怒涛の快進撃で1996年3月には業界シェアNo.1となっています。
他機種と比較すると洋楽が多く配信されているのが特徴ですが、全体の配信曲数としては物足りなく、マイナー曲までカバーしきれていないという点もあります。
しかし、最新機種の「LIVE DAM Ai」では収録曲数が27万曲以上と着実に増えていっております。
その他、精密採点なども機種のバージョンごとに新しくなっているのも特徴の一つですね。
JOYSOUNDとDAMの違い

具体的に何が違うの?
どちらのメーカーも機能が非常に充実しているので、最近ではそこまで大きな違いはなくなってきています。
しかし、各メーカーごとに得意な部分は異なるのです。
では、JOYSOUNDとDAMではどんな違いがあるのかを見ていきましょう。
シェア
カラオケ業界のシェアはJOYSOUNDが35%、DAMが65%です。
DAMの方が圧倒的に占めている割合が多いことがわかります。
カラオケに行くと、だいたいの店舗でどちらも用意されていることが多いので、この結果が意外だと思う方も多いのではないでしょうか。
この理由としては、後述するそれぞれのメーカーの直営店の数とスナックやキャバクラなどで利用されているカラオケとしてDAMが多くを占めていることがあげられます。
まねきねこやカラオケ館などの大手カラオケ店舗しか利用されない方だとこのシェアの差に気づくことはあまりないかもしれませんね。
収録曲数
カラオケ楽曲の収録曲数はJOYSOUNDが30万曲以上、DAMが27万曲以上となっており、収録曲数自体はJOYSOUNDの方が多いです。
どちらの機種でも多くの楽曲が収録されているため、そこまで不自由はありませんが、マイナーな曲になるとJOYSOUNDだけに収録されているなんてケースも多いのかもしれませんね。
歌い手の方や歌い手が好きな方だとボーカロイド楽曲を歌う方も多いと思いますが、ボーカロイドに限るとJOYSOUNDの方が収録曲も多く、本人映像も多いです。
JPOPの有名曲やアニメソングのアニメ映像などはDAMの方が多く、子どもと一緒にカラオケに行く方にはDAMの方がおすすめですね
採点機能
採点機能は各機種で特徴が出やすい部分の一つですね。
JOYSOUNDに搭載されている採点機能としては以下のものがあります。
「全国採点グランプリ」と「分析採点」についてはやったことがある人も多いのではないでしょうか。
全国採点グランプリは各楽曲ごとの点数で順位を競う採点機能です。
さらに月間で挑戦した上位10曲の合計点を競う「月間グランプリ」、今後は12か月分の月間グランプリの制覇数を競う「年間グランプリ」も登場予定となっています。
分析採点はカラオケ採点ではおなじみの音程バーが搭載された採点機能です。
最新機種では分析採点AIという名前になっており、各要素(音程・安定感・抑揚・ロングトーン・テクニック)に加えて、歌うま要素も組み合わせてAIが総合的に判断したボーナス点も含めた点数が出されます。
全国採点グランプリよりは採点基準が厳しめとなっており、分析採点で90点以上を出せたらなかなかの歌うまといえるのではないでしょうか。
その他の採点機能もいろいろと面白要素があって魅力的です。

DAMは?
DAMに搭載されている採点機能は以下になります。
やはりDAMといえば精密採点ですよね。
音程バーのついた採点機能の先駆けともいえるのではないでしょうか。
TVのカラオケ番組でも使用されていることから多くの人が知っていることでしょう。
精密採点をやりたいからDAMを選ぶ人もよく見かけます。
それだけDAMの象徴的な機能の一つとなっている証拠だと思います。
90点以上出すのはなかなか難しく、JOYSOUNDの分析採点よりも少し難易度が高いイメージがあります。
また完唱歌いきりまショー!!は難易度が高いことでも有名ですね。
正直、歌いきるのはかなり難しいです。
本人映像
どちらの機種も多くの楽曲で本人映像が収録されていますが、そのジャンルには違いがあります。
JOYSOUNDでは比較的マイナーな楽曲の本人映像が収録されていることが多いです。
ボーカロイド楽曲もその中の一つで、DAMと比較すると収録楽曲数はもちろんのこと、本家の映像も数多く収録されています。
その反面、DAMでは有名楽曲やアニソンの本人映像が多く収録されています。
ちなみに、DAMのボーカロイド楽曲ではいろいろな絵師さんが書いた各ボーカロイドのキャラクターイラストが流れます。
直営店の数
JOYSOUNDが直営しているカラオケボックスはそのままの名前で「JOYSOUND直営店」です。
DAMが直営しているカラオケは「ビッグエコー」です。
ビッグエコーの運営元がDAMなのは知らない人も多いのではないでしょうか。
カラオケによく行く人ならわかると思いますが、ビッグエコーはいろんな場所で見かけますが、JOYSOUND直営店はあまり見かけませんよね。
シェアの多さも店舗数に関係しているかもしれませんね。
JOYSOUNDが向いてる人

JOYSOUNDは誰に向いてるの?
JOYSOUNDはボーカロイド含め、マイナー楽曲が多く収録されていることから、どちらかというとカラオケ玄人向きだといえるでしょう。
ただし、収録曲はJOYSOUNDの方が多く、メジャーな楽曲もたくさん入っているので、カラオケ初心者が行っちゃだめというわけではないことだけは誤解なきようお願いします。
全国採点や分析採点などの採点機能はDAMよりは比較的点数が出やすいのもあるため、採点はやりたいものの、あまり厳しいと落ち込んでしまうという方にも向いているかもしれませんね。
DAMが向いてる人

DAMは誰に向いてるの?
DAMは有名楽曲やアニソンの映像が多く収録されていることから、カラオケ初心者や家族連れなどに向いているといえるでしょう。
また、精密採点は音程バーが表示されたり、少し厳しめに自分の歌を採点してくれるので、歌の練習がしたいという人にもいいかもしれません。
友達とカラオケに行く場合は完唱歌いきりまショー!!で遊ぶのも楽しいかもしれませんね。
特徴を知り、その場に適した機種を選べるようになりましょう!

いろんな特徴があるね~
それぞれの機種の特色は分かりましたか?
機種によって特徴やできることが結構変わってきます。
誰と行くのか、自分はカラオケに何を求めているのかによって適切な機種も変わってくるため、そういった目線で選んでみるとよりカラオケの楽しみが引き出せるかもしれません。
みなさんのカラオケライフに少しでも役に立てたらうれしいです。
ではまた次の記事で!
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