歌ってみたを始めたいけど、MIXを依頼するお金がないという人は少なくないと思います。特に学生さんだとまだバイトもできないため、物理的にMIX費用を稼げないという方もいるでしょう。
無償MIXはお金がかからないため、失敗を恐れずに気軽に依頼できるといったメリットもあります。
その反面、無償MIX依頼ならではの危険性やデメリットも存在します。今回はそんな危険性やデメリットの紹介と合わせて、依頼方法や依頼の注意点もご紹介します。
無償MIX依頼の危険性・デメリット
そんなにリスクあるの?
無償MIX依頼ですが、当然お金がかからない分、危険性やデメリットが存在します。大きく分けると以下の3つが上げられます。
初心者のMIX師が多い
なぜ無償でMIX依頼を受けているかというと、ほとんどの場合は有償では依頼がもらえないからという理由です。
これからMIX師として活動したいが、経験がないため依頼を受けたい。でも有償では依頼が来ないからとりあえず技術が身につくまで無償で依頼を受けるのです。
そのため、無償だからといって飛びついてしまうと、納得のいく音源にならないといったことも多いです。
細かい指示や修正依頼がしづらい
ただでさえ、お金をかけずに依頼をしているため、多少納得がいかなくても、「無料だから…」と指示や修正依頼がしづらいと感じてしまうことがあります。
また、そもそも無償のため修正依頼を受け付けていないケースもあります。
どうしても費用をかけられないのであれば仕方ないのもありますが、納得のいかない状態でアップしてもあまり聴いてもらえなかったり、そもそも伸びないなんてことにもなりかねません。
納得いかなくても投稿しなくてはいけない
MIX師が無償MIX依頼を受けるメリットとしては、自身の技術向上もありますが、一番は自身の売名や実績作りです。自身の携わった作品が生まれることで、それを聴いた人から新たに依頼があるかもしれないといったことがあるからこそ、無償でやる意味があるのです。
そのため、MIX師としては投稿してもらわないと自身の作業が無駄になってしまうのです。また、暗黙のルールとして、無償で依頼したものは投稿しなくてはいけないというのもあります。
過去には無償で対応したのに投稿されなかったとしてSNSに晒されてしまい、炎上したケースもあります。これから歌い手として活動していくにあたって、こういった悪評は大きなリスクとなります。
悪質なMIX師も多い
これは無償に限らずありますが、無償MIXだと特にその傾向が強いです。具体的には以下のようなことがあります。
依頼に費用が発生しないと、依頼関係の間で責任の感覚が薄くなってしまいます。そのため、依頼したのにいつまでたっても音源が送られてこない、そもそも返信が返ってこないといったこともざらにあります。
また、無償でやってあげてるという感覚の人もいるので、横柄な態度や荒い言葉遣いの人もいるみたいです。無償依頼の場合はこういった悪質なMIX師の割合が高いというのは覚えておいてください。
無償MIXの依頼方法
でも無償で依頼するしかない…
リスクの多い無償MIX依頼ですが、費用をかけられないために、他に選択肢がない人もいると思います。そんな方のために、失敗しない無償MIXの依頼方法を解説します。
基本的にX(旧Twitter)で無償MIXを受け付けている人を探すことになりますが、失敗しないためにはこの探し方が最も重要です。
上記のような人であれば、無償でもある程度の質で上がってくる可能性が高いです。たとえ初心者であっても、過去の作品が良ければ実力があるというのが分かりますし、普段有償でやっている人であれば、もちろんお金をとれるだけの実力があるということになります。
むやみに依頼をするのではなく、依頼をしても大丈夫な人なのかを事前に確かめてから依頼するようにしましょう。また、依頼する際は、無償で対応してくれることへの感謝は忘れずに、失礼のないように対応することが大事です。
無償MIXを依頼する上での注意点
どんなことに気を付ければいいの?
無償MIX依頼で最も注意すべきことは、「有償MIX師に無償依頼をしない」ということです。有償でMIX依頼を受けている人は、その人のMIXにそれだけの価値があるということになります。
そんな人に、無償で依頼するというのは、あなたのMIXにはお金を払う価値がないと言っているようなものです。なので、無償で依頼を受けると公言している人以外には絶対に無償依頼はしないように注意してください。
また、無償で依頼をした場合は、特別な理由がない限りは必ず投稿するようにしましょう。これは歌い手界の暗黙のルールです。
無償MIX依頼でやってはいけないこと
こんなことはやらないようにしないと…
音楽アプリの音源を送る
nanaやポケカラといったアプリ内で歌を録音してアップロードできるようなところから音源を落としてMIX依頼をしてくる方がいるようです。
こういったサービスではアプリ外での音源の加工や使用が禁止されていることがほとんどなので、規約違反となってしまいます。
ファイル送信サービスや録音ソフトの使い方を聞いてしまう
MIX師は何でも屋ではありません。MIXに関する質問であれば問題ありませんが、自分で調べて分かることは極力聞かないようにしましょう。
特に、初めての依頼や普段から絡みのない方への依頼であれば特に注意が必要です。
音割れをした音源を送る
音割れはMIXでは直せません。そもそも、MIX師に依頼する以上、ある程度整った状態の音源を用意するのがマナーです。それが無償依頼であれば尚更です。
いい作品に仕上げるために、そしてMIX師に失礼がないように、品質の悪い音源で依頼しないよう注意しましょう。
ボーカルの音源とカラオケ音源を分けていない
通常、MIXはボーカル音源のみに対して行います。また、カラオケ音源とボーカル音源が混ざってしまっていては満足にMIXはできません。
MIXの依頼をする時はしっかりとボーカル音源とカラオケ音源に分けましょう。
MIX開始後にボーカル音源の差し替え依頼
特に無償の場合、MIX開始後にボーカル音源の差し替えを依頼しても受け付けてもらえないことが多いです。
依頼前にしっかり確認し、後から差し替えが必要ない状態でMIXを依頼するようにしましょう。送る音源も間違えないように注意してください。
頻繁に催促する
無償MIXはいわばボランティアのようなものです。有償のMIX依頼よりも時間がかかると思っていた方がいいでしょう。
無料でやってくれているという感謝を忘れないようにしてください。
無償MIX依頼はお金がかからない分リスクがある
無償依頼するなら注意が必要!
無償MIXはお金がかからない、気軽に依頼できるというメリットはありますが、その分危険性やデメリットも大きいです。
有償で依頼できるならそれに越したことはありませんが、どうしても無償でなくてはいけないのであれば、依頼方法には気を付けた方がいいでしょう。
無償でも技術がある方、対応のいい方は少なからずいらっしゃいます。まずはいろんな人を見て、自分に合いそうなMIX師さんを探してみてください。
では、また次の記事でお会いしましょう!
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