今回は自身もボイトレを受けているこーむさんにお話を伺いました!
よろしくお願いします。
では早速、ボイトレの必要性やその効果について解説していただきますので、ぜひ参考にしてください!
歌を上達させるには様々な方法があります。
その中でも多くの人が「ボイストレーニング(ボイトレ)」を思い浮かべるのでは無いでしょうか?
ただ、ボイトレは金額が高かったりプロが利用していたりするため、敷居が高いと感じる人も多いでしょう。
そもそも素人がボイトレをして効果があるのかも分からないですよね。
今回は、実際にボイトレを受けている私がボイトレの必要性やその効果についてご説明します。
これからボイトレを受けようか悩んでいる方は必見です。
そもそもボイストレーニング(ボイトレ)とは?
そういえばボイトレって何やるか知らないな…
詳しく解説しますね!
ボイストレーニングとは「声楽家・俳優など、発声が重要なポイントになる職業の人が行う声のトレーニング方法」を指す和製英語です。声のトレーニングというイメージはあると思いますが、具体的にどんなことをするのかまでは知らないという方が多いのではないでしょうか。
結論から言うと、以下を鍛えるのがボイストレーニングです。
・原音
・共鳴
・感情表現
これだけでは何のことかわからないと思うので、それぞれ解説していきます。
原動力
まずはギターを思い浮かべてみてください。ギターで音を出すには指やピックで弦をはじく必要がありますよね。この弦をはじく力を原動力といいます。
さらに言うと、楽器で音を奏でるために振動させる力を原動力と呼びます。これをボーカルに当てはめた場合、声帯という楽器を振動させる“息”が原動力ということになりますね。
原音
先ほど楽器で音を奏でるために振動させる力を原動力と呼ぶといいましたね。この時奏でられる音が原音です。原音は原動力によって奏でられる音の事をいいます。
これをボーカルに当てはめると、“声”が原音ということになりますね。ちなみに、ギターには太さの異なる6本の弦がありますが、これらをはじくとそれぞれ違った音がなります。これは、弦の太さによって振動に変化があるためです。
つまり、楽器がどのように振動するかで原音はいかようにも変化するということです。ボーカルで言うと声帯が楽器にあたるため、声帯をどのように振動させるかによって声にも変化が出るということですね。
共鳴
今度は同じギターでも「エレキギター」と「アコースティックギター」を思い浮かべてください。音は空洞があるとその中で響きを増し、より大きく美しいを奏でます。エレキギターを見ると、特に空洞などはないためそのまま弾いても大きな音は鳴りません。
それに対し、アコースティックギターのボディには大きな空洞があります。そのため、この空洞に音を響かせて大きくて美しい音が鳴るのです。この音を響かせることを共鳴といいます。
これをボーカルに当てはめると、声帯から発せられた音を口の中で響かせることで共鳴させているといえます。
感情表現
上記の3つによって楽譜通りに正しく音を奏でることはできます。しかし、それだけでは単調でロボットのような歌声になってしまいます。当然、正しく歌えることも重要ですが、それだけでは歌が上手いとは言えませんよね。
本当に歌が上手いと言われるようになるには、さらに感情表現を身に着ける必要があります。感情表現の例としては、以下のようなものが挙げられます。
・歌に抑揚(強弱)をつける
・ささやくように歌う
・テンポを変えて歌う(タメをつくる)
正しい歌い方にこういった表現方法を加えることで、初めて上手いと感じる歌が歌えるのです。
なるほど…
ちょっと難しめの話になっちゃったのでまとめますね!
これらをまとめると、声帯(楽器)を息(原動力)で振動させると声(原音)が発せられるため、この三つをうまくコントロールできるように鍛える必要があります。
しかし、これだけでは正しく歌えるようになるだけなので、そこに感情表現もプラスして上手く歌えるようにするところまでが「ボイストレーニング」なのです。
ただやみくもに練習するのではなく、どうやって音が発せられているのかというところから学んで理解したうえで上達していけるということですね。
ボイストレーニングは必要?どんな効果があるの?
何をやるかは分かったけど、ボイトレってどのくらい効果あるの?
効果が分からないと本当にやる必要があるか判断できないですよね。
ここからは、ボイストレーニングで得られる効果について説明します。
ボイストレーニングで何を学べるかがわかりましたね。では次に、具体的にボイストレーニングではどのような効果が得られるのでしょうか。ボイストレーニングでは、以下のような効果が得られます。
・滑舌がよくなる
・音域が広がる
・リズム感、音感が良くなる。
・老化防止、健康増進
では、それぞれの効果について見ていきましょう。
歌唱力アップ
ボイストレーニングは歌唱力アップにもいい影響があります。そもそも、ボイトレ自体が歌唱力アップのための手段ですので、当然ですよね。
最近ではスマホ一つで簡単に歌い手を始められるようになり、誰でも歌い手を目指せる環境になったことから、歌唱力のある歌い手も増えてきています。他の歌い手に差をつける意味でもボイストレーニングは必要だと言えるのではないでしょうか。
滑舌がよくなる
ボイストレーニングでは日本語の発声から学ぶこともあります。なぜなら、歌詞をはっきりと発音した方が聴き手に伝わりやすく、歌自体も聴いている人の心に響くようになるからです。
アーティストで例えるなら、WANIMAさんはとても速い楽曲でもしっかりと発音していて聴き取りやすいですよね。そもそも活舌の悪いアーティストがあまり存在しないことからも、活舌がいいことは人に聴いてもらう点で最低条件といえるのでしょう。
ボイストレーニングではそういった基礎的な内容まで学ぶことができるのです。
音域が広がる
普段から歌う習慣がない人(特に男性)は歌うときつらそうにしている人が多いです。これは、歌うときに余計な力が入ってしまっていることが原因である場合が多いです。ボイストレーニングをしていれば、腹式呼吸を使ったりしてどの音でもリラックスした状態で声が出せるようになります。
最近のボーカロイド楽曲は音域が広いものが多いので、こういった歌い方を身に着けるだけで歌える楽曲の幅も広がりますね。
リズム感、音感が良くなる
ボイストレーニングでは自分が発声する練習だけでなく、表と裏のリズムをとる練習や他の人が歌っている音色の聴き分けなどをするトレーニングもあります。普段音楽に触れない人は裏のリズムなんて意識することも少ないでしょうし、他の人の歌の音色を意識して聴くこともあまりないと思います。
こういったトレーニングによって、普段生活しているだけでは鍛えにくい部分も鍛えいることができるのです。
老化防止、健康促進
ボイストレーニングでは様々な筋肉を鍛えることになります。これが老化防止や健康促進につながるのです。
例えばプロのボーカリストは首のしわが少ないことが多いです。これは、日々喉の筋肉を鍛えているからです。他にもインナーマッスルを鍛えることで姿勢維持につながり、健康促進にもなっているのです。
このように、ボイストレーニングによる筋力増加が老化防止や健康促進にもいい影響を及ぼすのです。
ボイストレーニングをするべき人とは?
ボイトレっていろんな効果があるんだね…!
そうなんです!
歌が上手くなりたい人には本当におすすめなんですよ。
ボイストレーニングは歌の上達を望むのであれば誰しもがするべきです。しかし、その中でもボイストレーニングが最適ではない人もいます。
なぬ!?
今回は、ボイストレーニングが最適な上達方法であるかどうかを観点として、するべき人とそうではない人に分けてみました。
ボイストレーニングをするべき人
まずはボイトレを受けた方がいい人をご紹介します。
独学に限界を感じている人
今はYouTubeなどでも無料で練習方法を学べますし、独学でも十分に効果を出せるほどの情報が散らばっています。しかし、すべてが正しい情報とは限りません。また、方法としては正しくてもあなたに最適な方法かどうかはわかりません。
独学だと、正しい情報の選別や選択が非常に難しいのです。
その点、ボイストレーニングを受ければ知識豊富な講師があなたに最適な練習方法を見定めてくれるため、安心なのです。独学で間違った練習方法を続けていると、喉を傷めてしまう可能性もあるため、独学でなかなか上達しないと悩んでいる方は一度ボイストレーニングを受けてみるべきといえるでしょう。
歌を確実に上達させたい人
ボイストレーナーはいわば声のプロです。あなたの歌を聴けばどう練習すればいいのかを見抜いてくれます。
もし今までやっていた練習があるのであれば、その方法が正しいのかを見抜き、間違っていても軌道修正してくれます。よって、ボイストレーニングを受ければ回り道せず最短ルートで確実に上達していけるのです。
音痴を矯正したい人
いわゆる「音痴」といわれる人は、自分が発している音が外れているのか、どの程度外れているのかを客観的にとらえることが苦手です。その状態で、一人で練習したところで上達は見込めません。
プロに見てもらい原因を知った上で、自分に合った練習をすることで音痴の改善も見込めるようになるため、ボイストレーニングをするべきといえるでしょう。
ボイストレーニングをするべきではない人
次にボイトレを受けない方がいい人をご紹介します。
自主練習が苦手な人
ボイストレーニングはちゃんと活用すれば必ず上達します。しかし、ボイストレーニングに通うだけで歌が上手くなるわけではありません。そこで教えてもらったことを自分で反復練習することで上達できるのです。
なので、自主練習ができない人はボイストレーニングを受けても無駄になってしまう可能性があり、向いていないと言えるでしょう。
家に練習できる環境がない人
上記でも説明した通り、ボイストレーニングで確実に効果を得るためには自主練習が必要です。自主練習を毎回スタジオなどでできる人はいいですが、費用も掛かってしまうため家でやる人が多いと思います。
家で練習が難しい人は自主練習不足になってしまう可能性が高く、ボイストレーニングの本来の効果を得られないかもしれません。なので、家で歌を練習できる環境がない人は、ボイストレーニングはあまり向いていないかもしれません。
コミュニケーションが苦手な人
ボイストレーニングは講師から習うものです。また、ボイストレーニングを複数人のグループで行うケースもあります。ですので、あまりにもコミュニケーションが苦手だとうまくいかないかもしれません。
講師も人ですので、最低限のコミュニケーションができない人はボイストレーニングがあまり向いていないと言えるでしょう。
本気で上達したいならボイストレーニングをやってみよう
ボイストレーニングには多くのメリットがあるので、お金を払ってでも受ける価値は大いにあります。最近はコロナウィルスの影響で外出自粛をするよう言われていますが、多くのボイトレスクールではオンラインレッスンも取り入れられているので、自宅でも学ぶことができます。
歌が上達すると歌うこともより楽しくなりますので、ぜひこの機会に受講を検討してみてはいかがでしょうか。この記事を見て、ボイストスクールに通うか悩んでいる人の参考になれば幸いです。
今回はありがとうございました!
すごい勉強になりました!
とんでもないです!
この記事を見て、歌で悩んでる人が一人でも救われれば嬉しいです。
ありがとうございます。
そんなこーむさんのTwitterとYouTubeのアカウントも載せておくので、ぜひフォローとチャンネル登録もしてみてくださいね。
では、また次の記事でお会いしましょう!
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