歌っていて息が続かない、声量が出ないと感じたことはありませんか?
それは肺活量が足りないことが原因かもしれません。
しかし、肺活量を鍛えると言っても、走ったり運動するくらいしか思いつかないという方も多いのではないでしょうか。
実は、わざわざ運動しなくても肺活量を鍛える方法はたくさんあるのです。
今回は、肺活量を鍛える方法をいくつかご紹介していきます。
今日から出来る方法もあるので、歌唱力アップにぜひお役立てください。
そもそも肺活量ってなに?
肺活量ってなんだっけ?
ほとんどの人が何となくイメージ出来ていると思いますが、肺活量というのは、息を吸えるだけ吸った後に肺から吐き出せる空気の量のことを言います。単位はmlで表し、一般的に男性が4000~4500ml、女性が3000~3500mlといわれています。
普段の1回の呼吸では、このうちの500ml程度を換気(出し入れ)しているんですよ。肺活量の測定には一般的にスパイロメーターというものが用いられるんですが、、、これは知らなくていいですね笑
つまり、肺活量を鍛えるというのはたくさんの空気を吸い込んで吐き出せるようになるということになるのです。
なるほどなぁ…
歌でも声を出す時に息を吐きますよね?なので、肺活量を鍛えることは歌うことにも繋がってくるのです!
肺活量を鍛えると得られる効果
肺活量を鍛えるといっても、どんな効果があるのかが分からないと鍛えるモチベーションも上がらないですよね?
確かに…
鍛えた方がいいのはなんとなくわかるんだけど…
では、肺活量を鍛えるとどんな効果が得られるのかを見ていきましょう!
体力がつく
体力がない人は1回の呼吸で取り入れられる酸素の量が少なくなってしまいます。運動をすると体は酸素を求めますが、肺活量が少ないと1回の呼吸では体が欲している酸素量に足りず、すぐ息切れしてしまうんですね。
肺活量を鍛えることは言い換えると、肺にたくさんの空気を取り込めるようになるということなので、1度の呼吸でたくさんの酸素を取り込めて、結果として体力がつくことにつながるのです。
歌で色んな表現ができるようになる
肺活量が鍛えられると歌にもいい影響があります。そもそも肺活量が鍛えると、一息に使える息の量が増えるんです。同じ長さを発するのであれば、それだけひとつの音に込められる息の量が増えるので声量はあがりますよね。
同様に、同じ声量で発するのであれば、息継ぎ無しでより長く音を伸ばせるということです。その他にも、1音に使える息の量が増えるため高い声も出しやすくなったり表現力豊かに歌いやすかったりもしますね。
肺活量を鍛えるということは健康はもちろんのこと、歌を歌う上でも非常に効果的であることがわかります。
肺活量を鍛える方法9選(難易度順)
では、具体的にはどのようにして肺活量を鍛えればいいのでしょうか。
大変そう…
みなさんが既にご存知のものもあるかと思いますが、それぞれ実施するにあたっての難易度順に並べてみましたので、ぜひ参考にしてみていただければと思います。
息を止める(難易度★)
このトレーニングは肺が酸素不足になるのに慣れさせる目的で行います。これにより、息切れが起こりづらくなるため、のびやかなロングトーンが出せたり、的確な位置でブレスができるようになったりします。
さらに、短時間で場所を選ばずできるため、肺活量を鍛えるトレーニングとしては最もハードルが低く、始めやすいのでとてもおすすめです。ちょっとした隙間時間で試してみましょう。
これならいつでもできるね!
実際に行う際は、最深呼吸くらいから初めて、徐々に時間を伸ばすようにすると継続しやすいですよ。目安としては、大きく息を吸い込みその状態で2~5秒ほど息を止めてからすべて吐ききって、また2~5秒ほど息を止めるくらいがちょうどいいです。
あまり無理をして酸欠にはならないように注意してくださいね。
ドローイング(難易度★)
ドローイング(ドローイン)とはおなかをへこませた状態で呼吸を行うことを指します。
初めて聞いた!
1の息を止めると似ていますが、少し負荷を強くしたトレーニングになります。おなかをへこますことでより広い範囲の腹筋を鍛えることができます。やり方としては、おなかをへこませた状態で大きく息を吸い、そのまま数秒キープします。
その後、おなかはへこませたまま息を吐ききってまた数秒キープします。これを数回繰り返しましょう。慣れてきたら回数を増やすと効果もでやすくなりますね。場所も選ばず簡単にできるためおすすめです。
ティッシュ飛ばし(難易度★★)
このトレーニングは、仰向けに寝た状態でティッシュをフーフーして落ちないようにするというトレーニングですね。
遊びでやったことある~笑
主に吐く力を鍛える効果が期待できます。ティッシュ一枚でできるため費用も掛からずできるのでおすすめです。ただ、このトレーニングをやっているところを見られるのは少し恥ずかしいので、家で一人でやった方がよさそうですね…笑
ペットボトル潰し(難易度★★)
これはペットボトルを吸って潰すというトレーニング方法です。主に吸う力を鍛える効果が期待できます。この方法はテレビなどでも見たことある方が多いのではないでしょうか。しかし、ペットボトルは意外と固いです。
四角いやつはとっても固かった…
なので、最初はいろはすのような簡単に潰せるものを使うといいでしょう。つぶすと結構大きな音が鳴るので、夜中にはやらないようにしましょうね。
風船を使ったトレーニング(難易度★★★)
風船自体は100円均一にも売っているためそこまで費用も掛かりませんのでおすすめです。風船は使い方によって色んなトレーニングができますので、それぞれ紹介していきます。
・風船を膨らませる
ひたすら風船を膨らませるトレーニングです。主に吐く力を鍛える効果が期待できます。風船の本来の使い方なので、誰でも簡単にできますね。
・風船を声で膨らませる
こちらはただ膨らませるのではなく、発声をしながら風船を膨らませていきます。息で膨らませるよりも相当膨らみづらいため、より高い効果が期待できます。音が出るため、夜中は避けるようにした方がいいですね。
・風船を膨らませながら筋トレ
こちらも膨らませづらい状態で行うため、より高い効果が期待できます。特に腹筋と併せて行うことで、腹式呼吸の訓練にもなります。この時、使っている筋肉を意識しながら行うとより効果がでやすくなりますよ。
風船なら楽しくできそうだね!
ストローを使ったトレーニング(難易度★★★)
これはストローを咥えながら運動などを行うトレーニング法です。1回の呼吸量が減るため、肺に負担をかけて鍛えることができます。運動をするのが難しい場合は、家事をする際にストローをくわえながら行うだけでも効果が期待できますよ。
特におすすめなのがタピオカストローです。少し太めなので、負荷をかけすぎることなく、無理せず続けられます。
肺活量鍛える機器を使ったトレーニング(難易度★★★★)
肺活量を鍛えるための専用アイテムもあります。
こんなのがあるんだね~
ただし、専門用具なのでその分価格は高めです。口をつけて使うものなので、新品での購入をおすすめします。ちなみに、こちらの商品はB’zの稲葉さんやONE OK ROCKのTAKUYA∞さんも利用していることで話題になりました。
実際に実力のある方が使用しているので、効果も期待できますね。僕も使ってみたいので、今度購入してレビュー書きますね。
ランニング(難易度★★★★)
肺活量を鍛える方法と聞かれて一番に思い浮かぶのではないでしょうか。心拍数も同時に上がるため、効率よく酸素を取り込むトレーニングになります。
でもあまりやりたくないな…
身体への負担が大きいことや、時間や場所の制約があるため、続けるには根気が必要ですね。ただし、つらい分効果も大きいので、すぐに肺活量を鍛えたいという方は頑張ってみてもいいかもしれませんね。
水泳(難易度★★★★★)
心肺機能を鍛える定番の運動ですね。
泳ぐの好き~
泳げない…
水中では息を止め、息継ぎによって限られた酸素で呼吸をするため肺活量を鍛えることができます。ランニング同様、時間や場所の制約があるのとそもそも運動が苦手・泳げないという人は続けづらいことが難点です。
しかし、弊害が大きい分その効果もひとしおです。水泳が得意な方やすぐに効果を得たい方はぜひお試しください。
肺活量を鍛えてあなたの歌をより魅力的にしよう!
いろんな方法があるんだね~!
肺活量があれば必ず歌がうまくなるわけではありませんが、歌を上達させるにあたって必ず通る道ではあります。
特に、歌い手としてやっていきたいと思うのであれば肺活量を鍛えることは必須だといえるでしょう。
さらに先のステップに進むためにも、ぜひ今回紹介した方法を使って自分の歌に磨きをかけてみてくださいね。
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