歌っていて「息が続かない」「声量が出ない」と感じたことはありませんか?
もしかすると肺活量が足りないのが原因かもしれません。
しかし、肺活量を鍛えると言っても、走ったり運動するくらいしか思いつかないという方も多いのではないでしょうか。
実は、わざわざ運動しなくても肺活量を鍛える方法はたくさんあるのです。
今回は、肺活量を鍛える方法を難易度別に9つご紹介します。
今日から出来る方法もあるので、歌唱力アップにぜひ役立てください。
肺活量とは?

何となくイメージは出来ると思いますが、肺活量というのは、息を吸えるだけ吸った後に肺から吐き出せる空気の量のことです。
単位はmlで表し、一般的に男性が4000~4500ml、女性が3000~3500mlといわれています。
数値の目安ですが、普段の1回の呼吸では500ml程度を出し入れしているイメージです。
つまり、肺活量を鍛えると、たくさんの空気を吸い込んで吐き出せるようになるということになります。
歌う際にも当然、息を吸って吐くという動作をするため、肺活量を鍛えることは歌唱力にも影響するのです。
肺活量を鍛えることで得られる効果

肺活量を鍛えることが歌唱力にも影響することがわかったと思いますが、具体的な効果が分からないと鍛えるモチベーションも上がらないでしょう。
肺活量を鍛えることで得られる効果としては、以下が挙げられます。
・歌で表現できる幅が広がる
体力がつく
肺活量が少ないと、一度の呼吸で取り込める酸素の量が徐々に足りなくなってしまい、すぐに息切れしてしまいます。
つまり、肺活量を鍛えることは、歌や運動をしても呼吸を乱れにくくする効果があります。
一般的にはこの状態を「体力がついた」と表現しますが、その背景には肺活量も大きく関わっているのです。
歌で表現できる幅が広がる
肺活量が鍛えると、息をたくさん吸って吐けるようになるため、一度の発声に使える息の量が増えるとも言えます。
同じ長さの発声をする際に、使える息の量が増えれば声量は上がります。
さらに、同じ声量で発生する際、息継ぎ無しでより長く音を伸ばせるということにもなります。
その他にも、1音に使える息の量が増えるため、高い声が出しやすくなったり、表現力豊かに歌いやすくなったりもします。
肺活量を鍛えるということは、歌う上でも非常に効果的であることがわかります。
肺活量を鍛える方法9選(難易度順)
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では、具体的に肺活量を鍛える方法をご紹介します。
難易度順に紹介しているので、自分ができそうなものから始めてみていただければと思います。
息を止める(難易度★)
このトレーニングは、肺が酸素不足になるのを慣れさせる目的で行います。
これにより、息切れが起こりづらくなるため、のびやかなロングトーンが出せたり、的確な位置でブレスができるようになったりします。
さらに、短時間で場所を選ばずできるため、肺活量を鍛えるトレーニングとしては最もハードルが低く、始めやすいのでとてもおすすめです。
実際に行う際は、呼吸の間で3~5秒ほど息を止めることから初めて、徐々に時間を伸ばすようにすると継続しやすいです。
慣れてきたら、大きく息を吸い込んでから5秒ほど息を止め、すべて吐ききったところから5秒ほど息を止めるというのを繰り返すと、さらに効果が見込めます。
ドローイング(難易度★)
ドローイング(ドローイン)とは、お腹をへこませた状態で呼吸を行うことを指します。
前項の「息を止める」と若干似ていますが、それよりも少し負荷を強くしたトレーニングです。
やり方は簡単で、おなかをへこませた状態で大きく息を吸い、息を止めてそのまま数秒キープします。
その後、おなかはへこませたまま息を吐ききってまた数秒キープします。
これを数回繰り返しましょう。
慣れてきたら回数を増やすと効果もでやすくなります。
場所も選ばず簡単にできるためおすすめです。
ティッシュ飛ばし(難易度★★)
このトレーニングは、仰向けに寝た状態でティッシュに息を吹きかけて落ちないようにするというトレーニングです。
主に吐く力を鍛える効果が期待できます。
やり方は、まず仰向けに寝て口元にティッシュを置きます。
ティッシュが床に落ちないように強めに息をフーッと吐き、飛んだティッシュが落ちてきたら再度落ちないように息を吹きかけるだけです。
ティッシュ一枚でできるため費用も掛からずできるのでおすすめです。
ただ、さすがに外ではできないので、場所は選びます。
ペットボトル潰し(難易度★★)
ペットボトルを吸って潰すというトレーニング方法です。
主に吸う力を鍛える効果が期待できます。
物によっては固すぎて全く潰れない場合もあるため、いろはすのような簡単に潰せるものを使うといいでしょう。
つぶすと結構大きな音が鳴るので、夜中にはやらないようにしましょうね。
風船を使ったトレーニング(難易度★★★)
風船を使ったトレーニングも効果的です。
風船自体は100円均一にも売っているためそこまで費用も掛かりませんのでおすすめです。
風船は使い方によって色んなトレーニングができますので、それぞれ紹介していきます。
・風船を声で膨らませる
・風船を膨らませながら筋トレ
風船を膨らませる
風船を繰り返し膨らませるトレーニングです。
主に吐く力を鍛える効果が期待できます。
風船の本来の使い方なので、誰でも簡単にできますね。
風船を声で膨らませる
こちらはただ膨らませるのではなく、発声をしながら風船を膨らませます。
息で膨らませるよりも相当膨らみづらいため、より高い効果が期待できます。
音が出るため、夜中は避けるようにした方がいいですね。
風船を膨らませながら筋トレ
筋トレ時の息を吐くタイミングで風船を膨らませるトレーニングです。
筋トレの種類は問いませんが、特に腹筋と併せて行うことで、腹式呼吸の訓練にもなります。
この時、使っている筋肉を意識しながら行うとより効果がでやすくなります。
ストローを使ったトレーニング(難易度★★★)
ストローを咥えながら運動などを行うトレーニングです。
一度の呼吸量を強制的に減らせるため、肺に負荷をかけることができます。
運動をするのが難しい場合は、家事をする際にストローをくわえながら行うだけでも効果が期待できます。
特におすすめなのがタピオカストローです。
少し太めなので、負荷をかけすぎることなく、無理せず続けられます。
肺活量鍛える機器を使ったトレーニング(難易度★★★★)
肺活量を鍛えるための専用アイテムもあります。

ちなみに、こちらの商品はB’zの稲葉さんやONE OK ROCKのTAKUYA∞さんも利用していることで話題になりました。
実際に実力のある方が使用しているので、効果も期待できます。
ランニング(難易度★★★★)
肺活量を鍛える方法として一番に思い浮かぶ人も多いでしょう。
ランニングは肺活量だけでなく、心拍数も同時に上がるため、効率よく酸素を取り込むトレーニングになります。
身体への負担が大きいことや、時間や場所の制約があるため、難易度は高めですが、その分効果も大きいので、すぐに効果を出したい人にはおすすめです。
水泳(難易度★★★★★)
心肺機能を鍛える定番の運動ですね。
水中では息を止め、息継ぎによって限られた酸素で呼吸をするため肺活量を鍛えることができます。
ランニング同様、時間や場所の制約があるのとそもそも運動が苦手・泳げないという人は続けづらいことが難点です。
しかし、水泳はランニングなどの運動よりも身体への負担が軽く、また効果も大きいため個人的には一番おすすめのトレーニング方法です。
肺活量を鍛えてあなたの歌をより魅力的にしよう!

いろんな方法があるんだね~!
肺活量があれば必ず歌がうまくなるわけではありませんが、歌唱力アップには避けては通れない道です。
今、なかなか歌が上手くならないと悩んでいる人も、肺活量を鍛えることで何かしらの変化があるかもしれません。
歌が上手くなりたいと考えている人は、ぜひ今回紹介した方法を使って自分の歌に磨きをかけてみてくださいね。


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