歌が上手くなりたいと考えたとき、一度は「ボイストレーニングに通う」という選択肢がよぎると思います。しかし、プロでもないのにボイストレーニングに通うのは…と敬遠している人がほどんどなのではないでしょうか。
そんな方におおすすめなのが、本を使ったボイストレーニングです。
ボイトレ講師がいない分、効果は下がってしまいますが、完全に独学で勉強するよりも参考にするものがある分、上達しやすいです。しかし、ボイトレ本はいろんな種類があってどれを参考にしたらいいか分からないという方も多いと思います。
そこで今回はボイトレをするのにおすすめの本を6冊ご紹介します。
そもそもボイストレーニングをする意味を知りたいという方は「ボイストレーニングは必要？ボイトレで得られる効果について【歌い手必見】」をご覧ください。
ボイストレーニング本でできること
本でもちゃんと学べるのかな？
まず、ボイストレーニングの本でどんなことが学べるのかをご紹介します。ボイストレーニングの本に含まれる内容としては、以下になります。
これらについて詳細をみていきましょう。
歌唱技術
当然ですが、ボイストレーニング本には歌唱技術に関して詳しく解説されています。例えば呼吸法や発声法、発音、リズム、音程、アレンジといった基本的な歌唱法についてはどの本でも網羅されているでしょう。
ボイトレ講師がいない分、内容の理解に時間がかかる場合もありますが、そこをクリアできるのであればリーズナブルに情報が得られるのはボイストレーニング本のメリットですね。
ボイストレーニングの方法
ボイストレーニングの基礎からどんなトレーニングをしたらどんな効果が出るのかといったボイストレーニングの方法までが書かれています。独学でもできるトレーニング方法やその本を監修しているボイストレーナーが実際に教えているようなトレーニング方法を紹介している本もあります。
トレーニング方法については音声CDによる解説やDVD付きのものもあるので、実際のボイトレに通っているような感覚で練習ができますよ。
ボイストレーニングに適した楽曲
ボイストレーニングをする際は実際の楽曲に合わせて練習することが多いです。しかし、どんな曲でもいいというわけではありませんので、ボイトレ本ではどういった楽曲がトレーニングに適しているのかを教えてくれます。
楽曲名だけでなく、楽譜がついていたり、フレーズごとにどう歌ったらいいかなども書かれていることが多いため、その曲をより上手に歌うコツも勉強できますよ。
歌唱に関わる心理学
これはすべての本に書かれているというわけではありませんが、歌唱における心理学的側面まで掘り下げているものもあります。例えば自信をもって歌う方法や人前で歌う際に緊張を軽減する方法、ストレスを軽減する方法などが挙げられます。
メインコンテンツではありませんが、歌を歌う際に何かしらメンタル的な不安を抱えている方には有用な情報になるでしょう。
ボイストレーニングに関するいくつかのトピック
今まで紹介した内容はあくまで多くの本に書かれている一般的な内容です。本によってはその他にも音楽理論や歌唱の歴史、ステージでのパフォーマンスについてなど歌唱に関わる様々な情報が書かれていることがあります。
本選びに悩んだ際は、自身が知りたい情報がよりたくさん書かれたものを選ぶとよいですね。
ボイストレーニング本を選ぶポイント
どうやって選んだらいいの？
では、具体的にボイストレーニングの本を選ぶ際のポイントについてみていきましょう。本を選ぶ際にみておくべきポイントは、以下の点です。
それぞれについて詳しくみていきましょう。
著者の信頼性
まずは著者の信頼性についてです。内容の前にまずはどんな人が監修しているのか、書いているのかを調べてみましょう。
実績のあるボイストレーナーや音楽の専門家であれば信用できますが、名前も知らない、実績もないといった人ですとそれっぽい内容が書かれていても信憑性があるか分からないので、失敗する可能性があります。
なので、購入する前に著者がどんな人なのかを一度調べてみるとよいでしょう。
目的に合った内容
ボイトレ本を購入する目的は人それぞれです。音痴を治したい人、高音を鍛えたい人、肺活量を鍛えたい人など、それぞれの目的に合った本を探さなくてはいけません。
信頼した人が書いた本だから、人気のある本だからといった理由だけで安易に決めてしまうと、知りたかったことが知れないといったことにもなりかねませんので、自身の目的に合った内容かどうかを吟味してから購入するようにしましょう。
読みやすさ
ボイトレの本の中には専門用語などを使って詳しく書いてあるものもあります。しかし、歌に詳しくない状態で専門用語をみても余計にこんがらがるだけです。自分のレベルに合った本を選ぶことで理解も早まるでしょう。
実践的な内容の有無
歌を上達させるためには実技練習が必要です。しかし、中には音楽理論を語った本もあります。歌の上達を目的としているのであればより実践的な内容を含んだボイトレ本を選ぶことをおすすめします。
付属資料の有無
ボイトレ本には映像付きで解説してくれるDVDが付属しているものや音声サポートをしてくれるCDが付属しているものなどもあります。テキストだけでは理解が難しい場合は、そういった付属資料があるものを選ぶことをおすすめします。
ボイストレーニング本のおすすめ６選
どの本にしよっかな～
ここからは、実際に使えるおすすめのボイストレーニング本をご紹介します。
ヴォイストレーニング大全
そのタイトルの通り、ボイストレーニングのすべてを詰め込んだような本です。一度読んで終わりではなく、辞書のように何度も繰り返し読み返せる本となっています。
歌に限らず、声優さんや俳優さんといった声を出す仕事をする人であれば誰でも参考にできるほど盛りだくさんの内容です。これから本でボイストレーニングをしたいと考えている人には最もおすすめの本です。
実践ボーカル力養成講座～世界基準の声量と歌唱力を身につける
作者のチョン・ギヨンさんはアメリカや韓国で数多くのプロミュージシャンを輩出している凄腕のボイストレーナーです。内容は理論の話が多く、実践よりではないため、すでに実践に寄った本を持っている方にはおすすめです。
イラストで知る 発声ビジュアルガイド
発声時の体の仕組みをイラスト形式で教えてくれる少し珍しい本です。専門的な用語も出てくるので、中上級者向けの本ではありますが、身体のつくりから詳しく学びたいという人におすすめです。
“歌う力”をグングン引き出す ハリウッド・スタイル 実力派ヴォーカリスト養成術(CD付き)
ハリウッド・スタイルというタイトルの通り、海外からきている本なので、和訳された文章となっていて少し読みづらいです。また、CDは英語なので、英語ができない人は使えません。しかし、情報量が多く、ずっと読み続けられているロングセラーの本なので、効果は期待できます。
ヴォイトレ本! ヴォーカリストのためのヴォイストレーニング(CD付)
著者の谷口守さんはこの業界では有名な方で、実際に対面で行っているボイストレーニングにも定評のある、ベテランボイストレーナーです。初心者の方でも読みやすいシンプルな内容となっており、初めて買う一冊としてもおすすめの本です。
歌うま本 上手くなるのは意外と簡単だ
著者のいくみさんは、チャンネル登録者17万人を超えるYouTuberです。いくちゃんねるというチャンネル名でカラオケで上手く歌える方法や人気曲の歌い方のような動画をアップしています。
この本では、20曲の課題曲をもとに歌の上達方法を教えてくれるものとなっております。実際の曲をもとにしているので、理論が苦手な人でもとっつきやすい内容になっています。
そして、この本は何より口コミが非常に高いのが特徴なので、実際に上達している人がいるという点でほかの本よりも信頼感がありますね。
自宅で練習してひそかに上達しちゃおう！
本で勉強するのも悪くないね！
同じボイストレーニングであれば、やはり教室に通った方が上達は早いと思いますが、本で学ぶことによるメリットも多く存在します。
教室に通うのが難しい、なるべくお金がかからない方法で上達を目指したいという方にとってはとてもいい手法といえるでしょう。
しかし、ボイストレーニング本はたくさん種類があって選ぶのが難しいと思います。
ぜひ、今回ご紹介した本を参考に、自身にあったものを選んでみてください。
では、また次の記事でお会いしましょう！
コメント